SNS広告で流れてきた「Hot Goblin」というサイトが気になってミニチュアを購入しました。
レビュー系動画や記事が少なめだったので、人柱がてらレビュー記事を備忘録代わりに。
購入前に感じたHot Goblinの魅力
私が購入前に感じたHot Goblinの魅力をご紹介します。
手頃な価格と入手性
ミニチュア一つあたりの平均価格が500円~1,500円以内と、ウォーハンマーと比べるとかなり手を出しやすい価格設定だと思います。
普段はガンプラ中心に購入してますが、どうやら最近の趣味嗜好がガンダムアーティファクトやウォーハンマーなどの手のひらサイズ模型に移ってきてるの興味を持ちました。
ウォーハンマーHEROSだと定価1,200円でも入手性に難ありで種類も限定的、入手性の高いパッケージ商品だと5,000円以上はするので、HotGoblinは気軽に手を出してみるにはかなり良心的な値段設定だと感じました。
ガンダムアーティファクトは定価500円と低単価ですが、ABS素材で成形精度にやや難あり、入手性も発売日前後に買っておかないと中古市場に出回るのを見つけるしかない…と難あり。
そういう意味で、3Dプリンタ制作で通販サイトから気軽に頼めるミニチュアとして、HotGoblinは手の出しやすさで魅力的だと感じました。
種類が豊富
HotGoblinを利用してみて驚いたのが種類の豊富さです。
洋風ファンタジーのミニチュアから、Japanese武士、ウォーハンマーオマージュと思しき兵隊や機械の造形物から美少女ミニチュアまで、レパートリーの広さはサイトを眺めるだけでも満足度が高いです。
また、カテゴリー毎にラインナップが揃っているのも魅力。
たとえば「海賊」「アンデット」など、特定のコンセプト台座や置物含めた様々なミニチュアが揃っているため、特定のジャンルで揃えて飾る楽しみ方もできそうです。
カスタマイズ性が高い
3Dプリンタ製ならではのカスタマイズ性も魅力です。
具体的には、
- 造形色の選択
- サイズ指定
- 下地処理あり/なしの選択
- 着色依頼
- 自作キャラ
といったオプションや追加サービスもあるので、自分に合った購入の仕方ができます。
現物が届いた上での感想
というわけで、ここからは発注から手元に届くまでについての情報を記載します。
配送期間は約1週間~10日ほど
配送期間は1週間~10日ほど。
3Dプリンタからの制作や加工もあるようなので、手元に届くまではタイムラグあり。
気長に待ちましょう。
梱包は問題なし、付属冊子も親切

写真は実際に届いたものを開封した状態。
ミニチュア専門ショップということもありチャック袋と梱包材の二重保護と万全。
もちろん、破損は一切なし。
ミニチュアの取り扱い説明冊子や次回割引券も同封するなど非常に丁寧で親切だと感じました。
また、発注していない宝箱のミニチュアもおまけで付属していて、これはうれしい。
サイトイメージと相違なし、むしろ立体化されてイメージより良い
サイトイメージ画像が3Dプリンタ用のモデルを使用してる簡素なもの…つまり、既存模型製品のように完成イメージで脚色してないこともあり、思ってたよりも仕上がりが良い印象。
全長約3cmサイズでも細かいパースやディテールが潰れずに視認できるので、これも問題なし。
「表面処理なし」でもさほど気にならない
HotGoblinではミニチュア製品を頼む際に「即ペイント可能」「表面処理なし」のいずれかを選択できます。
表面処理なしのものは安く買えるので、表面処理を自分ですることが多いモデラーならこちらで済ませたい方も多いでしょう。
これもサイトイメージだと目立つイメージでしたが、手元に届くと「自分で表面処理すればOK」と思える許容範囲内でした。
とくにグレー成形のミニチュアがバリなどの表面処理必要箇所が顕著だったので、写真を掲載。

また、公式サイトのイメージだとレジン充填穴がかなり目立ちますが、手元に届いて眺めてみると台座の下やミニチュア下部方向と目立たない位置にあるので、さほど気にならなかったです。
「即ペイント可能」は売り文句通りそのまま塗れる
一商品だけ「即ペイント可能」の物を購入しましたが、売り文句通り「下地処理せず届いたまま塗ってもOK」と思える程度の下地処理済みでした。
ただ、よく見ると細かな部分に一部だけサポート材(パーツ部分間を繋ぐ線のような部分)が残ってたりするので、公式記載通り微調整が必要になることもあります。
いずれにしても、自分で下地処理するのが苦にならないなら「表面処理なし」で良いかと思います。
塗り始めた上での感想
次は実際に届いたHotGoblinのミニチュアを塗り始めてみて気づいた感想を。
色見本がないので自由に塗れる
HotGoblinのミニチュアは、他の既製品ミニチュアのように完成品の色見本が存在しないので、自分の好きなように塗りやすいのが一つのメリットだと感じました。
(公式のAI塗装例は色見本といっていいか微妙なレベル…)
ガンダム関係やウォーハンマーだとパッケージイラストや完成イメージなど「基準となる色=正しい色」みたいなのがあるので、それに引っ張られるという点で、マインド的には創造性に制約がかかる部分が多少はあります。
そういう意味で、色見本が存在しないHotGoblin製ミニチュアは造形を眺めながら好きに配色を決められる楽しみがある点が魅力です。
たとえば、今回、私が発注した「面付き侍旗持ち」は武田信玄をイメージした配色をしております。

私の場合、筆塗装はその時のフィーリングや手持ちの塗料で気ままに塗っていくのが性に合っているので、マインド面で自由に塗れるというメリットがあるHotGoblinのオリジナルミニチュアは思いのほか、創造的なインスピレーションが得られました。
シタデルカラーが合う
シタデルカラーとは、ウォーハンマー用の塗料のことです。
ウォーハンマーに合う塗料として設計されてるので、他のミニチュアに塗ってもかなり映えます。
前述の「面付き侍旗持ち」のお面部分はシタデルカラーの「SCREAMER PINK」で塗装しております。
シタデルカラーは他塗料と比べて
- 発色が良い
- 隠蔽力が高い
- ツヤがしつこすぎない(かと言ってマット過ぎるわけでもない)
- 水で薄めて使える
と、かなりミニチュア映えするし手軽なので塗ってて楽しいですね。
一方で、朱色部分はアクリジョンを使っていて黒下地が完全に隠しきれないので、ベースからと混ぜるかレイヤー塗装を施すなど工夫が必要そうです。
このように、様々な塗料特性を活かしながらミニチュアを塗装してく過程も楽しめるので、色設定が決まってないHotGoblinミニチュアを思うがままに塗ってみると新たな体験ができるかもしれません。
気になった点
以上のように、おおむね満足度が高く創造性が刺激されるHotGoblinのミニチュアですが、いくつか気になった点もあったので包み隠さず記載しておこうと思います。
サイズ感が不統一
他のレビュアーも挙げていましたが、デフォルトの状態で発注するとサイズ感の不統一が気になりました。
今回はお試し注文だったので気にしませんが、同じサイズのミニチュアを並べて飾りたい方にとっては気になるポイントかと思います。
これは発注の際にサイズ指定することで解消可能なので、次回注文時には気をつけたいです。
またサイズが大きくなる毎に料金も上がるのでその点にも注意。
台座に飾るためには瞬着推奨
台座が付属するのはありがたいですが、台座用の設置穴がないので瞬間接着剤による固定かピンバイスでの穴開けなど改修必須です。
なので、塗るときもウォーハンマーのように台座につけて塗装がしにくく、塗装後に固定して置くこともできないので、全体工程を工夫する必要が出てきます。
細い箇所が柔らかくペラペラ
レジン素材ということもあり、剣や棒などの造形部分がペラペラしたゴムのような仕上がりとなっています。
「折れにくい」と考えればメリットですが、プラ製パーツに慣れてると違和感があるかもしれないです。
やや重たい
全長6cmほどのミニチュアとなると、意外と重たいです。
プラ製ミニチュアの感覚で手に取ると、顕著に重たさを感じます。
サイズ指定で大きめのものを発注する場合、注意したほうがいいかもです。
ECサイト発注時のカスタマイズ微調整が手間
最後にECサイトの仕様についてになります。
一度カート追加した商品のサイズ変更や成形色変更をするには、カートから操作できずに同商品をカスタマイズ設定した上で再度カート追加する必要があるので、やや面倒だったです。
初回注文時は手間取りそうなので、知っておいた上でカスタマイズして注文すれば誤操作も防げるんじゃないかなあと思いました。
まとめ
以上のように、3Dプリンタ製ならではのカスタマイズ性の高さであったり、多様な楽しみ方ができる点がHotGoblinの魅力だと感じました。
最近では、国内でのウォーハンマーの浸透やガンダムアーティファクト/チョコサプ/アッセンブルなどのミニチュア市場を意識した製品のリリースなど、ミニチュア製品も熱くなってきているように感じます。
個人的には、筆塗装する醍醐味が一番味わえるのがミニチュアだと感じてるので、似たような嗜好の人ならHotGoblinを使ってみる価値は大だと思います。
購入を検討されてる方の参考になったのであれば幸いです。


